COLUMN
大型提示装置を
デジタルサイネージ化!
学校内の情報連絡を効率化する方法
2022年10月25日
- GIGAスクール
- 教育ICT
- 校内放送設備
- 電子黒板
はじめに
学校のICT環境は、ここ数年で格段に変化を遂げました。GIGAスクール構想により、1人1台タブレット端末や高速ネットワーク環境が整備され、「学び」そのものが大きく変化しています。しかし、学校内での情報連絡方法はいかがでしょうか。
・HRで担任の先生から口頭で伝達
・廊下の掲示板に貼られる張り紙
・休み時間の校内放送 など
これらの手段は、ここ半世紀ほど何も変わっていませんし、むしろ“当たり前”なのかもしれませんが、無意識のうちに先生方の負担やストレスになっているのではないでしょうか。
このコラムでは、学校内の大型提示装置を電子掲示板(デジタルサイネージ)として活用して、学校内の情報連絡を効率化する方法をご紹介します。
デジタルサイネージとは
普段、街中を歩いていると目に入る大型のフルハイビジョンモニター。そこに映し出される映像は、ワクワク感を掻き立てられ、自分の興味のない製品・サービスの広告であったとしても、何となくふとした瞬間に目についてしまいます。あれが「デジタルサイネージ」です。
私たちの身の回りには、すでに多くの場所でデジタルサイネージが使われており、広告に限らず様々な情報が提供されています。街頭の大型ビジョン以外にも、駅や空港、ショッピングモールから小型の商業施設、ホテル、病院などにもデジタルサイネージは急速に広まっています。最近では、東京の新宿駅に45.6mの超横長の大型モニター上に、野球の大谷選手の約164キロの投球が体験できるサイネージが話題になりました。
サイネージとは、標識のことを指し、特に看板やポスターのことを言います。それが電子化され、モニターなどの表示機器に出力されたものが「デジタルサイネージ」と呼ばれ、日常の暮らしのいたるところで見られるようになってきました。
学校現場では、現在でも紙や口頭による情報連絡が主流になっているものの、校内のネットワークや大型提示装置が整備されたため、商業施設のように効率的で効果的な情報連絡ができるICT環境が整っているといえます。
デジタルサイネージの歴史
少しデジタルサイネージの歴史をお話します。デジタルサイネージの始まりは、1970年代のアメリカと言われています。アパレルショップが店頭に設置したテレビモニターにファッションショーの映像を流したことが始まりです。日本では、実は1980年から登場しており、当時は「ビデオサイン」や「街頭ビジョン」と呼ばれてきました。
実は、デジタルサイネージが登場したのは半世紀も前です。そこから4、50年経過した現在ではIT環境が普及し、至る所でデジタルサイネージを使った広告や案内を見かけるようになりました。設置場所によって「興味を惹かせるための広告」や「必要なことを伝えるための情報掲示板」など、その使い方や目的は様々あります。
シンプルなシステム構成
電子掲示板(デジタルサイネージ)の利用に必要な機器は、たったの3つです。
①大型提示装置・・・情報を表示する画面
②LAN環境・・・情報を配信するネットワーク
③サイネージシステム・・・情報コンテンツの登録や配信管理を行うシステム
学校現場でのデジタルサイネージ活用例
ICT環境が整備されていた私立学校では、デジタルサイネージを導入する動きが始まっています。その用途は多岐にわたり、ここではそのいくつかをご紹介いたします。
① 教室に配信
基本的な使い方として、教室に向けてお知らせ事項を配信しています。配信対象を全校から1教室単位まで柔軟に選択することができ、お知らせの内容に応じて、全校一斉配信、学年毎と手軽に最適な配信を行うことができます。
お知らせ事項以外にも、遠足や社会科見学など学校行事・イベントの写真をスライドショーで配信されています。クラスの掲示板として日常的に活用することで、今まで掲示物を印刷していた際のコストや、掲示物の張り替えの手間を省くことが出来ます。
その他にも、学校の廊下に貼られるポスターの代わりとしても活用されています。
給食の献立の内容や配膳方法、食育運動のポスターをはじめ、歯磨きのコツ、手洗いの正しい方法といった保健情報ポスターは、廊下や保健室の掲示板に貼られることがあっても、なかなか生徒によく読んでもらう機会がありません。それらの情報を、各教室に配信することで生徒が目にする機会は格段に上がります。また、デジタルサイネージは静止画だけでなく、動画の配信も可能なので、より視覚的に情報を伝えることで生徒の理解へとつながります。
② 玄関、昇降口に配信
大型提示装置を学校の入口などの“来校者の目につく場所”に設置している事例です。
校庭や体育館の利用可能時間、または気象情報の急変で1日の時間割が変更になるといった全体に向けての連絡にうってつけの設置場所といえるでしょう。
玄関、昇降口は、児童・生徒をはじめ“学校関係者全員が必ず通る場所”という特性を生かした使い方もあります。
・時間割や場所の変更など学校からの大事なお知らせを表示する
・学園祭の催し物を大々的に宣伝する
・各部活やクラブの成績を表示させる
その他にも、来客用玄関にて来客者向けの情報配信を行うなど、生徒以外の学校関係者への情報連絡にも活用できます。
③ 避難所運営や防災防犯用途で活用
学校は災害時に避難所として利用されることがあります。
デジタルサイネージシステムを用いれば、災害時に、体育館に設置した大型提示装置へ災害情報等各種情報を提示することができます。
また、緊急地震速報や火災報知器と連携するサイネージシステムも存在しており、危険をいち早く視覚的に知らせることができます。
・地震や火災発生時に児童生徒が取るべき行動を自動配信
・不審者が侵入した際に、音声放送で不審者を刺激しないように視覚的にいち早く配信
学校の日常だけではなく、災害時にも活用できるツールとして、学校に避難してきた地域住民に対する情報伝達の役割を果たします。
みらいスクールステーションの電子掲示板機能
ここまでご紹介してきたデジタルサイネージシステムを学校向けに提供しているのが、「みらいスクールステーション(以下:みらスク)」です。みらスクは、専用機器メディアボックスを大型提示装置に接続することで、接続した大型提示装置をデジタルサイネージとして活用することができます。
校内LANと接続したパソコン端末から配信操作することができ、校内どこからでもタイムリーに指定の場所へ情報連絡を配信することができます。大型提示装置の電源も自動でONにする機能も搭載しています。
(配信できるコンテンツ)
・画像や動画ファイル、テロップ配信
・気象情報や占いなどの外部サービス(※オプション)
・緊急地震速報や火災報知器との連動(※オプション)
みらスクのサイネージ機能をまとめた資料をご用意いたしました。是非、ダウンロードいただき、導入をご検討ください。
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