COLUMN
学校でお役立ち!
テレビやプロジェクターを活用する
校内放送設備でライブ中継!
2019年4月26日
- 校内放送設備
平成最後の夏を象徴した「災害級の暑さ」。2018年の流行語の1つになりました。
連日の酷暑は、各地で40℃越えを記録し、もはやこの数字が珍しくなくなるほどでした。
この時期、学校現場では終業式を迎えており、児童生徒や先生方への熱中症対策として体育館や校庭での実施を止めて、校内放送設備を使用して教室で式を執り行うニュースも話題となりました。
本コラムでは、みらいスクールステーションの製品カタログでは伝えきれていない「校内放送」の活用例をご紹介します。
学校の熱中症対策に校内放送を有効活用
終業式のあった2018年7月20日前後の暑さ指数(WBGT)は、国内主要の11都市の札幌を除いて全ての地域で「危険」と「厳重警戒」になっていました。
(環境省の熱中症予防サイトでは、「ほぼ安全」「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の5段階で日常生活の指針を示しています。)
この結果、2018年7月の熱中症による死亡者数は、概数で1,032人に達し、近年で猛暑と呼ばれた2010年の657人を大きく上回りました。(出展:人口動態月報/厚生労働省)
これからの夏も、2018年と同等かそれ以上の酷暑に見舞われる可能性があるそうです。
学校の体育館やグラウンドも灼熱に見舞われる中では、熱中症対策として校内放送設備が活躍します。
“先生方は職員室や放送室に設置されている放送設備のマイクロホンで話しかけ、児童生徒は教室のスピーカーから流れる音声放送を聞く”というものです。
始業のチャイムが鳴っても、教室から体育館に移動・誘導する必要もなく、そのための時間や労力もかかりません。着席した状態で式にリモート参加できるわけです。
非常用・業務用放送機器などの学校向けAVシステムが備わっている施設が大半であるため、容易に実現することができます。
機器も様々で、ホーンアレイスピーカーやラインアレイスピーカーで知られるTOA製をはじめ、Panasonic製、JVCKenwood製が代表的で、その仕様も職員室には壁掛タイプの機種があったり、放送室には平置きの音声卓などが採用されたりしています。
みらいスクールステーションの校内ライブ放送は、テレビやプロジェクターにケーブル等でつないで使用するため、スピーカー等の音響機器による“音”のみの情報に加えて、話し手の表情までを見応えある“映像”で伺い知ることができます。
配信する側の機器の用意も手軽で簡単、大掛かりな設備(音声放送卓、ミキサーやアンプ)も必要ありません。
運用にあたっても、校庭や体育館の音響拡声装置やワイヤレスマイク、ポータブルアンプシステム、メガホンなどの機材準備の手間とさほど変わりありません。
市販されているコンパクトな機種のビデオカメラで生収録して、キャプチャーユニットでパソコンに映像を取り込み、校内LAN経由で各教室の大型提示装置に接続されたメディアボックスに配信するデジタルなシステムです。
校内LANに接続できる場所であれば、校内の好きな場所を放送局として収録・配信ができるのが製品の特長です。
また、テレビやプロジェクターの高画質で、内蔵の音響スピーカーのサウンド性能もアップしています。
クリアな音質なのはもちろん、音量調整もリモコンでできるので使い勝手も安心してご利用いただけます。
校内放送による終業式の様子を取り上げたニュース報道では「休みに入る前に、子どもたち一同の顔を見れなくて、とても残念。」という校長の声が印象的でした。
見える校内放送のために今ある設備を活用することで、子どもたちの顔は見れなくとも、校長や教頭の講和や説明を映像で伝えることができます。
情報伝達が正しく円滑に伝わることによって、子ども達は不安なく夏休みに入れるのではないでしょうか。
<負担なく、すばやく簡単、確実に。視覚で伝わる学校放送/みらいスクールステーション製品情報>
https://www.mirai-school.jp/announcement/
インフルエンザや集団感染症の対策にも大活躍
朝礼・集会や各種イベントで、児童生徒を密室に近い狭い空間に集めるとインフルエンザなどの感染症が拡大するリスクがあります。
学校のインフルエンザ対策に、校内ライブ放送が役に立ちます。
配信映像として見えるため、わざわざ議場に人を集めなくても、講演やプレゼンテーション、各種資料の表示も可能となります。
せっかくの学校行事を中止・延期せざるを得ない事態を軽減できるのではと思います。
みらいスクールステーションの校内ライブ放送には、同時録画できるレコーダー機能も備わっているため、収録した映像を視聴することにも対応する優れものです。
当日に参加できなかった児童生徒も、後日確認することができるわけです。
<導入事例:教室のテレビを活用して、全校朝礼を実施/横浜雙葉小学校様>
https://www.mirai-school.jp/case/129/
ご高齢者や小さなお子様連れの保護者に喜ばれる運動会も実現
運動会などの学校行事の際には、ICT教育システムと一体で導入できる、みらいスクールステーションの校内ライブ放送システムの活用をご提案します。
東京都内の某小学校では、運動会に次の悩みがあり、見える校内放送で解決した事例があります。
「保護者が観客エリアに入りきれない」「小さなお子様連れだと競技を見逃してしまうケースがある」「気温が高いと高齢者の体調・安全管理が心配だ」などなど。
運動会当日は、校舎内に空調の効いたサテライト教室を用意し、上記のような保護者に優先的に開放し、屋外の競技の様子を電子黒板テレビに生中継する取り組みがなされました。
サッカーやラグビーワールドカップでもお馴染みになった、スポーツを現地に行かないで別会場で観戦するパブリックビューイングとしての活用方法です。
シンプル操作で取扱えるテロップ編集機能も搭載されているので、どの学年のどの競技が行われているのかが視聴者にもわかります。学校が保護者向けに最適な環境を提供したことで不満が無くなり、PTAや各方面の方々からお褒めの言葉をいただくことが増えたそうです。
<導入事例:運動会の映像を、モニタールームの保護者にライブ配信/荒川区立ひぐらし小学校様>
https://www.mirai-school.jp/case/130/
お昼の放送や政見放送にも
みらスクの校内放送システムは、学校の日常にも役立ち、教育にちょっとした変化を加えることができます。
従来は、お昼の時間になるとスピーカーからBGMが流れ、子ども達(放送委員)による館内放送が始まります。
教室では、デスクで給食を食べながらラジオ番組を聴取するようなイメージです。
みらいスクールステーションになると、テレビ番組を見ながら給食を楽しむ、新しいコミュニケーションサービスを創出します。
テレビ放送を視聴する側にも、情報が分かりやすく伝わるメリットがあります。
教育の視点では、番組を放送する側に音声放送では得られない学習効果があります。
毎年、テレビ業界への就職に憧れを持つ学生の数も多いほどで、番組のシリーズやプログラムを企画・制作するのは労力が増えてしまいますが、それらをカメラに向かって放送で伝える能力が日々の訓練により養われることは、とても良いことだと思います。
みらスクの導入校様では、お昼の時間に「新任の先生の挨拶」や「生徒会選挙を控えた政見放送」に活用したり、通常時には先生や児童生徒の呼び出しにも利用したりと、放送システムの用途を最大限に活用する取り組みも行われています。
非常時の防災設備としても活用
みらいスクールステーションは、TOA製に代表される壁掛型や卓上型の非常用放送設備・業務用放送設備やIPインカムやシグナルタワーとも連動します。
地震や火災などの非常放送設備からの緊急信号を受信すると、メディアボックスが自動的にテレビやプロジェクターの電源を立ち上げ、予め設定された静止画コンテンツをモニターに表示させる仕組みです。
アナログとデジタルを融合させる接点連動とも呼ばれるこの仕組みは、非常時の緊急放送手段としての用途のほかに、日常時ではチャイムとの連動させたり、スケジュール配信で定刻になると自動的にお知らせを配信したり、様々な使い方ができます。
さらにセキュリティ対策として、例えば外部から不審者が学校に侵入した際に、音声スピーカーでは「隠語」を放送しつつ、教室内のモニターには「不審者が侵入しました。静かに教室のドアを施錠してください」といった音と映像の組み合わせによる、緊急情報伝達が実現します。
特別支援学校(聾学校)様や工場・公共施設でも、この多目的な放送システムを導入いただく事例が増えています。
モニターも教室だけでなく通路や廊下、昇降口に天井から吊り下げて情報表示用に設置しており、最近では海外の方に向けた多言語放送・多言語表示の用途にも活用いただいています。
<導入事例:電子掲示板とシグナルタワーをICTでつなぐ/鹿児島県立鹿児島聾学校様>
https://www.mirai-school.jp/case/131/
<導入事例:安心と安全を届ける「見える校内放送」~文字と映像で迅速な情報連絡を実現~/長崎県立ろう学校様)
https://www.mirai-school.jp/case/1287/
まとめ
このコラムでは、製品カタログでは説明しきれていない、テレビやプロジェクターを活用する“見える”校内放送のソリューションをご紹介しました。
みらいスクールステーションは、校内情報連絡とICT授業の両面に対応するサービスで、効率的な施設整備と学校現場における様々な日常業務の効率化をサポートします。
校内放送設備は、スピーカー音声やBGMや非常放送という音響機器という印象が強かったわけですが、映像を組み合わせることで、熱中症対策や感染症予防の活用や防災・防犯対策、学校行事の幅もぐんと拡がります。みらスクの校内ライブ放送の導入をご提案いたします。
予算に合わせた段階的な拡張整備をご提案しています。
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